一、御伝馬駄賃之荷物ハ、其町之馬不残
出すへし、若駄賃馬出おそく入
時在々所々よりやとひたとひ風
雨之節と云共、荷物遅々なき様ニ
相はからふへき事
一、人馬之賃、御定外増銭を取ニおいて
は牢舎せしめ、其町之問屋年寄
は過料として鳥目五貫文ツゝ、
人馬役者ハ家壱軒より百文ツゝ
出へき事
但、往還之輩、理不尽之義申掛ヶ、又ハ往還
之者対候非分之事不可有事
右條々可相守之、若於相背ハ可為曲事者也
正徳元年五月日 奉行
右従 江戸之御制札也 安房
甲斐