せんねんより御ふれふみ 二巻之内 上

本多伯耆守殿御儀、来月中旬
御上京被成候、当表御巡見可被成も
難計、弥当地へも御越可被成段相決候ハヽ、
猶又掃除作法等之義追而可申渡候、
都而町中地形水吐等ハ前々y申渡事ニ候、
町筋高低ケ所有之所ハ、其町之
年寄兼而之作配疎故ニ候、隣町申
合、軒下水道浚、町筋へ置土致し、
地形之不陸を平均、水吐宜敷様
可致候、差掛り申付候而ハ臨時之失墜
相掛り、其上俄之置土ハ雨天之
節踏荒、還而道悪敷成事ニ候、
先此段申渡候、尤端々横町迄
一統可相心得候
右之趣三郷町中可申聞者也
   寛延二巳年十一月

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