せんねんより御ふれふみ 二巻之内 上

   賃かし
都而町中ニおゐて、着類・夜着・ふとん賃貸
致候者、出入毎度有之候、其上借し主
得心ニ而借り請候ものy質物ニ指入
させ及出入ニ、却而借シ方之者仕方
不宜、所之者迄及難儀ニ候類も有之、
不埒之事ニ候、自今借シ借り之儀、証文
又ハ請人を取、身元見届取引致候分ハ
格別、左なく身分身貧之者へ
不相応ニ衣類夜着ふとん賃貸シ
致候儀無之様ニ可致候、万一此已後
右之類及出訴ニ、貸シ方之者仕方
不埒成ニおゐてハ、吟味之上急度
可令沙汰候条、此旨可相心得候

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