せんねんより御ふれふみ 二巻之内 下

    堺たはこ庖丁
 堺たはこ庖丁之似せ銘を打、当地y
 他国ヘ売出シ候類有之由、堺たはこ
 庖丁鍛冶屋共訴出候、遂吟味候所、
 右似せ銘を打候者、紛敷庖丁
 他国ヘ売次之者此度者無之候、
 以来似せ銘を打候儀、并他所ヘ売
 次遣し候分、念入紛敷義無之様
 可致候、堺たはこ庖丁之義、近年堺
 極と添印有之義ニ候間、右之外
 堺庖丁与名付ケ、他国ヘ売次遣シ
 候儀仕間敷候、相背候ハヽ、吟味之上
 急度可令沙汰候
右之趣鉄釼鍛次中買共者勿論、三郷
町中可触知候、以上
   享保十七子年五月廿七日

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