せんねんより御ふれふみ 二巻之内 上

大坂之義ハ是迄も左様之被仰付も
無之、所之風儀も有之ものゆへ、俄ニ
御なおし被成候儀ニ而ハ無之候得共
惣躰見世先ニ而凉候とても喧嘩
口論ハ不及申、重高ニ咄しなと致シ
又ハ念仏之鐘音高く、猥ニたゝき
子共なともかしましく立さわ
かせ候躰、敬ニ而悪敷候、右躰之義物静ニ
可致筈、於奉行所ニ御沙汰も
有之、此方共藍心得、随分穏便ニ
仕候様可申渡旨被仰付候
一、神明・六斉・夜市并順慶町常夜市
抔も指控、追而御差免可被成候
御葬送も無之内別而大躰之儀可
相慎事ニ候、以上
   六月廿五日  惣年寄中

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