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セッション1
4日、13:00〜14:30
ムービング・イメージと社会
コーディネーター:丹羽美之(法政大学)
佐藤 真
映画監督
「越境するドキュメンタリー」
1957年、青森県弘前市生まれ。映画美学校主任講師。京都造形芸術大学教授。2002年、文化庁派遣芸術家在外研究員として英国ロンドンに1年間滞在。作品『阿賀に生きる』『まひるのほし』『エドワード・サイード OUT OF PLACE』ほか。著作『日常という名の鏡』『ドキュメンタリー映画の地平』ほか多数。

セッション2
4日、15:00〜17:30
触発する映像:市民メディアとパブリックアクセス
コーディネーター:松浦さと子(龍谷大学)
パク・チェウン
メディアクト政策室研究員

「コミュニティとパブリックアクセス」

映像タイトル:『Public Access - Voice of the Voiceless』

2つの映像を見せる予定。ひとつは KBS 開かれたチャンネルで放送された契約職労働者たちの闘争に関する話で、他方は、従軍慰安婦のハルモニたちに対するメディア教育の過程と、その遺言を収めた映像。

ナ・デゥキョン
ソウル大学大学院社会学研究科

「移住労働者とメディア」
映像タイトル:『Which is illegal?』
韓国における外国人労働者に関する法律「雇用許可制」施行に反対する移住労働者たちの闘争とその法律施行以降の移住労働者たちの生活を描く作品。

下之坊修子
映像発信てれれ代表

「カフェ放送てれれの4年間」
映像タイトル:『ソウル女性映画祭』5分ほか

2003年、関西在住の映像制作者が、各地のカフェを拠点に自主制作作品上映会を始めた。そのネットワークは全国・アジア・ヨーロッパに拡大している。カフェ放送てれれの4年間について紹介する。

新井ちひろ
障害者介助/映像制作者

「カメラを知ってから変わっていく毎日」
映像タイトル:『そして、どう生きる?』

24時間介助を受けながらさいたま市内で1人暮らしをしている加納友恵さん。6人の介助者の内の1人である作者は、週3回彼女の元に通い始めて、もうすぐ2年が経つ。加納さんの日常の中から見えてきたものを描いた。


セッション3
5日、10:30〜12:00
体験する映像:変容する学びのフィールド
コーディネーター:伊藤公雄(京都大学)
法政大学社会学部・丹羽美之研究室
伊藤隼翔・表修平・後藤志野・渡邊頼子

「Thinking with Camera」
映像タイトル:『かわいい論』5分

「かわいい」って何?女子高生やおたくなど様々な人物の取材を通し、いま世の中にあふれている「かわいい」について考える。

大阪市立大学文学部・石田佐恵子研究室
川島栄美子・本下加奈子・松尾俊哉・下川知華

「フィールドワークとしての映像制作」
映像タイトル:『What is "MOE"?』5分

あなたの「萌え」とは?オタクのメッカ、大阪日本橋でインタビュー。

田辺崇宏
大阪大学大学院人間科学研究科

「記録と編集:パブリックビューイングを事例として」
映像タイトル:『スポーツとナショナリズム:応援の身体化』10分
スポーツを通じたナショナリズムが、どのように組織化され身体化されているかについて、パブリックビューイングの現場での映像を中心に考察。


セッション4
5日、13:00〜15:30
思考する映像:映像で描く社会・文化
コーディネーター:山中千恵(大阪大学)+梁仁實(大阪市立大学)
チョ・ソンミ
フランス社会科学高等研究院
社会科学イメージ研究所

映像タイトル:指差し銃 10分
この作品は朝鮮戦争の前後に生じた民間人虐殺の被害者の遺族たちがもっているトラウマと記憶に関する映像報告書である。この作品は遺族たちの記憶を取り出し、その記憶がどのように個人的あるいは社会的に形成されてきたのかを理解しようとするものである。
雪村まゆみ
関西学院大学
「暴力の風景をめぐってーアニメーション利用の可能性」
映像タイトル:『暴力の風景』
いじめ自殺がおこる地域には、特有の風景がある。この映像は、いじめ自殺と風景の関連を、人口動態、雇用、消費といった観点で社会学的に分析、表現したアニメーションである。このアニメーションの背景は、実際に調査して得られた映像データをもとに、理念的な映像で構成されている。
新井 一寛
京都大学大学院
アジア・アフリカ地域研究研究科
「フィールドワーカーによる映像活用:スーフィー教団研究における映像活用実践の現場から」
映像タイトル:『スーフィー教団の儀礼』
本映像は、スーフィー教団儀礼においてみられる参加者の恍惚状態の異なる3つの模様を記録したものである。発表では、実際の研究において、これらの映像をどのように活用しているかについて述べる。またそれに加えて、フィールドワークの現場における映像あるいはカメラの「フィールド的活用」についても触れたいと思う。
レナト・リベラ
京都大学大学院文学研究科

「アーティストから見た日米における音楽の社会ステータス」

映像タイトル:『Notes From Abroad』(日本語字幕付)10分

70年代に日本へ渡ってきたアメリカ人ミュジシャンケーシー・ランキン、そして一方80年代にアメリカの方へ旅立った日本人音楽家飯島真理によるインタビューを中心にし、日本とアメリカの社会における音楽のステータスはどのようなものかを巡る研究。


セッション5
5日、16:00〜18:00
集める・記録する・公開する
コーディネーター:伊藤遊(京都精華大学)
ディスカッション:映像社会学研究会
石田佐恵子
大阪市立大学
「エスノグラフィック映像コレクション」
大阪市立大学都市文化研究センター アーカイブス・プロジェクトによる映像収集と公開の趣旨と可能性について。
久保田テツ
大阪大学コミュニケーションデザインセンター

持留和也

持留デザイン事務所
多摩美術大学非常勤講師
「You Tube とその映像とは何か」
YouTube自体の解説や利活用法という視点ではなく、YouTubeのようないわば未分野な新しいもの(しかし膨大に広がっているもの)について、どのように捕らえていけばいいだろうか? You Tube とその映像とは何かについて、問いかけや投げかけになる対話をしたいと考えています。
 
     
  大阪市立大学都市文化研究センター/アーカイブス・プロジェクト
文部科学省科学研究費補助金「ポピュラーカルチャーの映像資料作成と編集・教材化・公開にかかわる方法論研究」
 
 
UCRC