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Pre-Session


<コメンテーター>
木村大治
(きむら だいじ)
[京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授]
1960年生まれ。愛媛県出身。
京都大学理学博士。 熱帯アフリカの農耕民、狩猟採集民の生態、相互行為を研究。 著書『共在感覚---アフリカの二つの社会における言語的相互行為から』 2003京都大学学術出版会、 『コミュニケーションの自然誌』(共著,谷泰編)1997新曜社など。


八角聡仁
(やすみ あきひと)
[京都造形芸術大学・舞台芸術研究センター教授]
1963年生まれ。批評家。
早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。 文学、映画、写真、演劇、ダンスなどの分野で幅広く執筆活動を行う。 大学教員としての専門は、映像論、身体論、パフォーミング・アーツ理論など。 編著に『現代写真のリアリティ』(角川学芸出版)他。 故佐藤真(ドキュメンタリー作家、京都造形芸術大学教授)とともに 上映会/シンポジウム「〈映像と身体〉の人類学」を企画。



<司会>
分藤大翼
(ぶんどう だいすけ)
[京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教務補佐員]
1972年生まれ。大阪府出身。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。地域研究博士。 カメルーン共和国東部州に暮らすピグミー系狩猟採集民の調査研究を行っている。 共著『見る、撮る、魅せるアジア・アフリカ-映像人類学の新地平-』(新宿書房) 映像作品「Wo a bele -もりのなか-」(2005年) は、スカイパーフェクTV、 第28回国際ドキュメンタリー映画祭Cinema du Reelなどで上映される。 最新作は「Jengi」(2008年)。



<発表者>
島田将喜
(しまだ まさき)
[日本学術振興会特別研究員、滋賀県立大学]
1973年生まれ。札幌市出身。
京都大学大学院理学研究科博士課程修了。 京都大学理学博士。立命館大学非常勤講師。 海外ではアフリカのタンザニアにて野生チンパンジーを対象に、 国内では全国各地の野生ニホンザルを対象に長期調査を継続中。 主としてヒトを含む霊長類のコドモの遊び行動の構造、進化に着目し研究。 また世界中に遍在する霊長類に関する民話や神話も研究。 論文「世界中の子どもが鬼ごっこをするのはなぜか」 『チャイルド・サイエンス』Vol.2.2005(第一回子ども学大賞受賞作品) 「似て非なる者へのまなざし-サルとヒトの生態学から見る猿田彦の成立-」 『猿田彦大神フォーラム年報 あらはれ』第9号 2006(第8回「猿田彦大神と未来の精神文化」研究助成論文(一席))など。


相馬貴代
(そうま たかよ)
[京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程]
生態人類学を専攻。おもにマダガスカル南部におけるキツネザルの生態を研究。 キツネザルのほか、アンタンドロイ族の暮らしや儀礼の記録映像を撮り続けている。 論文 "Tradition and Novelty: Lemur catta Feeding Strategy on Introduced Tree Speciesat Berenty Reserve". In A .jollyetal.eds., Ringtailed Lemur Biology. NewYork: Springer, 「チャイロキツネザルによるワオキツネザルのアカンボウの捕食 -マダガスカル・ベレンティ保護区における事例」 『霊長類研究』18(3)、2002年。



内藤真帆
(ないとう まほ)
[京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程]
1976年生まれ。鹿児島県出身。
文字をもたないヴァヌアツ共和国のツツバ語(Tutuba、話者150人から500人) をフィールド調査に基づいて、言語学的な観点から記述、研究。 先行研究で報告されていなかったツツバ語の舌唇音を報告し、 舌唇音の音変化仮説を映像で実証。 共著『文法を描く』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2006年) 論文「ツツバ語の指示代名詞」、『DYNAMIS』第10号、2006年、 “Tutuba Apicolabials: Factors Influencing the Phonetic Transition from Apicolabials to Labials”, Oceanic Linguistics. University of Hawai'i Press, June, 2006,など。



古川優貴
(ふるかわ ゆたか)
[一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程]
1975年生まれ。千葉県出身。
ケニア西部リフトバレー州に所在する寄宿制プライマリ聾学校を中心に のべ2年間フィールドワークを実施。 研究キーワードは、コミュニケーション、学習、身体、遊び、映像、「人」。 論文「『一言語・一共同体』を超えて: ケニアKプライマリ聾学校の生徒によるコミュニケーションの諸相」 『くにたち人類学研究』(2):1-20 (http://anthropology.soc.hit-u.ac.jp/journal/2007/07_ja.html)。 人類学映画として、"present experiences"、"Kama Kawaida"、 "rhythm"、”rhythm extra”(全て2007年制作)。

岩谷洋史
(いわたに ひろふみ)
[神戸学院大学大学院地域研究センター研究員]
1970年生まれ。鳥取県出身。
京都大学大学院人間・環境学研究科満期退学。 専攻は文化人類学。 酒造をはじめとする日本の伝統的産業の社会組織や技術を身体論の観点から研究。 および、技術の伝承、教授方法の研究。 近年、デジタルメディアをもちいた人類学的研究方法のあり方を模索している。 論文「人類学研究支援環境DWBによる祭礼調査資料の運用-多様な視点を許容する祭研究-」 (共著)情報処理学会 『人文科学とコンピュータシンポジウム論文集デジタルアーカイブ -その理論の深化と技術の応用』(2005年)


笹谷遼平
(ささたに りょうへい)
[映像作家、同志社大学文学部] 
1986年生まれ。京都府出身。
同志社大学文学部にて哲学を専攻。 在学中に映像作品『昭和聖地巡礼-秘宝館の胎内-』(2007年)を製作、発売。 ( http://www.sasatani-chez.com/) 論文『エロティシズムと生及び死』(2008年度同志社大学文学部卒業論文)。


Renato Rivera
(レナト リヴェラ)
[京都大学大学院文学研究科博士後期課程]
専門はカルチュラルスタディーズ。
日本のポピュラーカルチャー(アニメ・音楽・マンガ・映画ら)の欧米への影響、 および欧米の美術やポピュラーカルチャーの日本への影響などを中心に、 ポピュラーカルチャーと社会を巡る問題群を研究。 論文「世界化する日本のポピュラー・カルチャー」 (2007年度京都大学文学部文学研究科修士論文) “ThePopularisation of Geek Culture, and the Marginalisation of Otaku Culture” 『京都精華大学紀要』34号、京都精華大学文化情報課、2008年(予定) 映像作品『Notes from Abroad』


川瀬慈
(かわせ いつし)
[日本学術振興会特別研究員、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科]
1977年生まれ。岐阜県出身。
アフリカにおいて、音楽職能者や吟遊詩人、ストリートチルドレン等、 「社会の周辺」とされてきた人々に関するドキュメンタリー映画づくりに従事。 作品は国内外の数々の大学講義で使用されると同時に、 ドキュメンタリー映画祭、人類学映画祭コンペにおいて入選を重ねる。 2007年、エチオピア民族舞踊の都市的な展開をユネスコの委託を受けて実施。 共編著『見る、撮る、魅せるアジア・アフリカ-映像人類学の新地平-』 (新宿書房2007年) 論文 "Filming Itinerant Musiciansin Ethiopia: Azmariand Lalibalocc: Camera as Evidence of Communication" Nilo-EthiopianStudies Vol.11, 2007. 映像作品(http://www.itsushikawase.com/)。


須藤義人
(すどう よしひと)
[映像記録者、沖縄大学]
1976年生まれ。横浜市出身。
沖縄大学人文学部こども文化学科専任講師。 比較基層文化論、民俗芸能研究、沖縄地域研究。早稲田大学社会科学部卒、 沖縄県立芸術大学芸術文化学研究科後期博士課程単位取得。 共著『共生と循環のコスモロジー 日本・アジア・ケルトの基層文化への旅』 成文堂(P136-P168所収、2005年6月) 映像作品『久高オデッセイ』(助監督、2006年) 『フェーヌシマのきた道』(助監督、2007年)など。


<セッションコーディネーター>
新井一寛
(あらい かずひろ)
[大阪市立大学UCRC研究員]
1975年生まれ。埼玉県出身。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。地域研究博士。 現代イスラーム、特にエジプトのスーフィー教団を宗教社会学・人類学的に研究。 共編著『見る、撮る、魅せるアジア・アフリカ-映像人類学の新地平-』(新宿書房) 論文「マウリド(生誕祭)におけるタリーカ(スーフィー教団)の祝祭性と非祝祭性 --現代エジプトにおけるジャーズーリーヤ・シャーズィリーヤ教団の活動状況から」 『宗教と社会』12、「宗教と社会」学会、2006年、“Combining Innovation and Emotion in the Modernization of Sufi Orders in Contemporary Egypt,” Critique: Critical Middle Eastern Studies, 16-2, Routledge, July, 2007, など。 映像作品には、民族誌映画としては “Young Shaykh and Fpllowers of Sufi Orders in Egypt”(2006年) 実験的な人類学映画としては『同居とカメラ』(2007年-)など。



Session1


<発表者>
鈴木豊
(すずき ゆたか)
[放送番組センター]
早稲田大学第一文学部社会学専修卒。 現在、財団法人放送番組センター事務局長。 「放送番組の収集, 保存, 公開(<特集>音楽・映像のドキュメンテーション)」 『情報の科学と技術』 49(3),113-118,1999。


山内隆治
(やまうち りゅうじ)
[日本映画新社]
1995年から日本映画新社にてアーカイブ業務に従事。 約5000タイトルのの映画作品のライブラリ販売のかたわら二度にわたる、 旧通産省によるデジタルアーカイブ実証実験に参加。 ちなみに、日本映画新社は、1940年戦時下の国策会社として 設立劇場用ニュース映画「日本ニュース」 (その後「朝日ニュース」)ほか、記録映画など計約6000タイトルを製作。


表智之
(おもて ともゆき)
[京都国際マンガミュージアム]
1969年、大阪府生まれ。
大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。 専攻は思想史・マンガ研究。19世紀日本における古物趣味の興隆と歴史意識の転換や、 ポップカルチャー経験と歴史認識の関わりなどに関心を持つ。 共著に『「はだしのゲン」がいた風景』(梓出版) 『差別と向き合うマンガたち』(臨川書店)など。


<セッションコーディネーター・司会>
梁 仁實
(ヤン インシル)
[大阪市立大学UCRC研究員]
韓国済州道生まれ。
立命館大学大学院博士課程修了。博士(社会学)。 専門は、映画研究、メディア社会学。 論文に「映画のなかのソウル表象 -- 1996年以降の韓国映画を中心に --」 『都市文化研究』第9巻、98-117、2007 「『他者』表象の可能性と限界-『日本人的一少女』を読む-」 大阪大学21世紀COEプログラム報告書 『イメージとしての〈日本〉05』、213-30、2005 分担執筆に、『送り手のメディアリテラシー』(黒田勇編、世界思想社) 『ポスト韓流のメディア社会学』ほか。


Session2


<発表者>
山田奨治
(やまだ しょうじ)
[国際日本文化研究センター准教授]
大阪府生まれ。
筑波大学大学院修士課程医科学研究科修了 (京都大学博士(工学)。情報学。技芸の創造と伝達の情報学を研究している。< 単著に『<海賊版>の思想』(みすず書房)『禅という名の日本丸』(弘文堂) 『情報のみかた』(弘文堂) 『日本文化の模倣と創造』(角川選書)など。 編著に『文化としてのテレビ・コマーシャル』(世界思想社) 『模倣と創造のダイナミズム』(勉誠出版)など。


板倉史明
(いたくら ふみあき)
[東京国立近代美術館フィルムセンター研究員]
京都大学博士(人間・環境学)。映画学。
日本映画に関する論文を発表するほか、 アーキビストとしてフィルム保存・復元の研究を進めている。 主論文:「アイヌ表象と時代劇映画」 (加藤幹郎編『映画学的想像力』人文書院、2006) 「大映「母もの」とスタジオシステム」 (岩本憲児編『家族の肖像(日本映画史叢書7)』森話社、2007) 共訳書に『フィルム・アート 映画芸術入門』 (名古屋大学出版会、2007)


宮本 大人
(みやもと ひろひと)
[北九州市立大学文学部比較文化学科准教授]
東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。 マンガ史研究、表象文化論。 昭和戦前・戦中期における子供向け物語マンガを中心に研究している。 関わった展覧会としては、「ニュースの誕生」 (東京大学総合博物館、1999年) 「占領下の子ども文化〈1945-1949〉」 (早稲田大学会津八一記念博物館ほか、2001年) 「新聞漫画の眼」(日本新聞博物館、2003年)


<セッションコーディネーター・司会>
山中千恵
(やまなか ちえ)
[仁愛大学人間学部講師]
兵庫県生まれ。
大阪大学大学院人間科学研究科修了(博士:人間科学) 社会学(メディア研究、韓国地域研究) 日本マンガの海外への広がりに注目し、 ナショナリズムや歴史意識の問題と 越境するポピュラー文化の関係について研究を進めている。 石田佐恵子・木村幹との共編著に『ポスト韓流のメディア社会学』(ミネルバ書房、2007) 共著に『「はだしのゲン」がいた風景-マンガ・戦争・記憶』 (梓出版、2006)など。


Session3


<発表者>
松本篤
(まつもと あつし)
[remo(NPO法人記録と表現とメディアのための組織)メンバー]
1981年兵庫県生まれ。大学在学中よりremoの運営に参加。
現在、事業の1つとして、 パーソナルな映像の記録物(8ミリフィルムやビデオ等の媒体) のデジタルアーカイブプロジェクト、 AHA![Archive for Human Activities /人類の営みのためのアーカイブ] を企画・運営。


内田順子
(うちだ じゅんこ)
[国立歴史民俗博物館准教授]
アイヌ文化研究者N.G.マンローが撮影した記録映画の資料批判的研究を、 撮影地のアイヌ民族の協力を得て実施し、ビデオ作品 「"AINU Past and Present"マンローのフィルムから見えてくるもの」 を制作(2004-2006年) 継続的な事業として、マンローのアイヌ研究に関わる 写真・映画・テキストのデジタル化プロジェクトを運営(2006年-)


長井暁
(ながい あきら)
[NHK放送文化研究所主任研究員/
 東京大学大学院総合文化研究科客員准教授]
世界各地のアーカイブズが保存する記録映像を使って 現代史をテーマとしたドキュメンタリー番組を制作。 また、記録映画を通じて現代中国社会を分析。 共著に『張学良の昭和史最後の証言』(角川書店) 『毛沢東とその時代』(恒文社)など。


<セッションコーディネーター・司会>
丹羽美之
(にわ よしゆき) [法政大学社会学部准教授]
1974年三重県生まれ。NHKディレクター、
大阪大学大学院人間科学研究科(博士後期課程単位取得退学)を経て、 2007年より現職。 専門はテレビ史、戦後社会史、映像資料論。 テレビ番組等のアーカイブズを活用して、 現代日本社会の分析に取り組んでいる。 共著に『テレビだョ!全員集合』(青弓社)など。


<討論者>
伊藤公雄
(いとう きみお)
[京都大学文学部文学研究科教授]
1951年生まれ。
専門は、文化社会学、メデイア研究、ジェンダー論、イタリア社会研究。 ポピュラーカルチャーやメディアを対象に、 社会意識や政治意識における支配・従属および抵抗・妥協・調整の構図を 考察することに主な関心がある。 著書『光の帝国/迷宮の革命-鏡のなかのイタリア』 『<男らしさ>のゆくえ』 『「男女共同参画」が問いかけるもの-現代日本社会とジェンダーポリティクス』 共著『ジェンダーで学ぶ社会学』Mirror of Modernity、 『女性学・男性学-ジェンダー論入門』など。


石田佐恵子
(いした さえこ)
[大阪市立大学大学院文学研究科准教授]
1962年生まれ。
専門は、現代文化研究、知識社会学、映像社会学。 大阪市立大学都市文化研究センターにて 「エスノグラフィック映像コレクション」主宰。 日常生活における断片的映像経験と社会認識の関係に特に関心を持つ。 現在、テレビ番組の収集とテレビ文化研究の方法論についての研究に従事。 著書『有名性という文化装置』 共編著『クイズ文 化の社会学』『ポスト韓流のメディア社会学』 訳書『有名人と権力 』。